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※ たつみの主観が反映されています。
※ 作品のネタばれがあります。
※ 作者様や出版社様とは一切無関係です。

SPRIGGAN 〜スプリガン〜全11巻
原作:たかしげ宙 作画:皆川亮二 
少年サンデーコミックス スペシャル

あらすじ:

 かつて超古代文明が存在していた。その科学力ゆえに滅んだ古代人は、今日の現代人に伝言のプレートを残す。"超古代遺跡が現代人の手に余るものならその遺跡を封印してほしい"と。それを受けて危険な超古代遺跡の封印・破壊を行うアーカム財団。そして、中でもその危険な任務に就くのが、s級(スペシャル)特殊工作員、通称"スプリガン"("古代遺跡に出没し、宝物を守る伝説上の妖精"の意)である。
 この物語は悪しきものから超古代遺跡を守るスプリガンの話である。

主要登場人物:
  • 御神苗 優(おみなえ ゆう)
      若干17歳にして、各国軍部のブラックリストに載り、組織の中で実力bPと言われるスプリガン。言わずもがな主人公!! 特殊強化服(a・m<アーマード・マッスル>スーツ)を着て日々スプリガンの仕事に精を出すが、仕事がない時は出席日数を切実に気にする高校生。
  • ジャン・ジャックモンド
      ライカンスロープ(自分の危機=血を見ると、理性を失い獣人になる)で、人間の身体能力を超えたスピードと反射神経を持つスプリガン。クールな性格だが、御神苗のことを気に入っている。よく御神苗とパートナーを組むことが多い。ちなみに吊り目・長髪がトレードマークのフランス人。
  • 朧(おぼろ)
      最強のスプリガン!!(←御神苗じゃないかって? 世界的に知られているのは御神苗だけど、実際はこの人です)御神苗の師匠にあたる人で、仙人になることを目標とする氣法師(気功の達人)である。長髪がトレードマークでたぶん中国人。
  • ティア・フラット
      魔術を操るスプリガンで、通称・魔女。年齢不詳で美しいソパージュのお姉さん。
  • 染井 芳乃(そめい よしの)
      遺跡荒らしとして名の通る彼女は、その名の通り貴重な古代遺産の破壊で世界的に名の知れている。どこの組織にも属さず、独立自営の遺跡ハンター。逞しいお嬢ちゃんだが、御神苗と同じく高校生で、普段は病弱な美人を演じているらしい。
  • 暁 巌(あかつき いわお)
      武器の売買を商売とする非合法組織"トライデント"に属する。生死の狭間のゲームを楽しむ傭兵で、組織にこだわりは持っていない。自分の欲求に忠実である。
  • ボー・ブランツェ
      まるでアーケードゲームから出てきたようなキャラ。ネオナチに属して登場したのだが、いかんせん、"……優秀な者たちは、より弱き者を守る義務がある……"(10巻参照)と一般のネオナチの考えとかなりずれているようである。この人物の性格、バカなほど熱血漢で、暑苦しい。ネオナチをスプリガンに壊滅され、打倒スプリガンを掲げ、組織を渡り歩き、なぜか暁を相棒と思いこむ。

コメント:

 もう、これほど惚れた作品はないと思う。衝撃的な作品でした。ストーリー、ディテール、構成すべてしっかりしていて、特にキャラたちが皆生き生きしている!! この作品を越えたマンガは見たことない。(ただ……、……一つ難点は……、約2巻ごとに絵が変わる。主人公の顔がどんどん変わる……。)
 特に主人公の御神苗優は悲惨な過去を持ちながら、それを乗り越え成長していく過程は本当に格好いい。憧れる人間の強さを具現化する主人公にふさわしい。そして、ジャン・ジャックモンド!! 御神苗の相棒の彼がまた良いんだな。これが。御神苗と違ってクールで、人を寄せ付けない一匹狼的な存在なんだけど、御神苗を気に入っているのは一目瞭然で、生意気な御神苗を"俺がいなけりゃ十回は、百回は、千回は……、死んでるぜ"って言って助けるんだよ。絶対仲間を見捨てないところがジャンの魅力だ。この二人のコンビ最高!! 他のキャラも魅力ありまくり♪

当時のあれこれ:

 当時この作品を知ったのは雑誌の連載も終了する間際の1986年だったと記憶する。何気なく週刊○ンデーの広告欄でkyo(二人の先生のスプリガンの次作品)と言う作品を見て買ってみたところから始まる。そして、この作品に出会うのだが、ゆっくり購入をする私が非常に焦って購入する事となった。その原因は……
消費税5%に上昇!!=購入金額上昇!?
の事態に直面したからだ。焦って購入をしようと本屋に駆け込むが、上昇前はさすがに本の重刷がなく、集めるのにマジで苦労……。その上、ブックカバー集めが趣味の私は二冊ずつ本屋を変える始末。バカもほどほどに大変な事をしたな〜と今は思う。

データー:
  • 平成元年(1989)〜平成八年(1996)週刊サンデー又は増刊刊号で掲載。
  • これ以外に収録されていない話が二話ある(保存版では収録されている)。
  • 終了後も映画やゲームへとメディア展開される。
2003/10/7

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