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   サイト一周年記念

煙草  −2−

 どうしたんですか? 高耶さん。
 は? いつから煙草吸っているかですか?
 そうですねー。いつからでしょう……。
 気づいた時には吸っていたようなものですからねぇ
 改めて訊かれますと、
 ――ちょっと――……いえ大分困りますね……。

 え、晴家がそんなことを言っていたんですか。
 本当にそうなのかと訊かれましても。
 そうですね。そうかもしれません。
 一時でも気分を紛らわしたかった。考えたくなかった。だから――……。

 いやですね。高耶さん。
 そんな顔しないでください。
 今はなんとなく吸っているというほうが正しいですよ。
 煙草は軽い麻薬みたいなものですかね。

 高耶さんはまだ未成年だから、吸っちゃ駄目ですよ。
 子供扱いしてって、
 そうじゃありません。
 心配してるだけです。
 って、言ってるそばから!!

 駄目です。絶対駄目です。
 酒と煙草は二十歳からって言うでしょう。
 ケチって……。
 私は吸わなかったか、って
 言わずもがなでしょう。
 勿論、吸っていましたよ。……二十歳前に。

 すみません。そうですね。確かに自慢できることではありませんね。
 でも、解ってください。
 吸って良いことなんて――……、
 ――……何一つ、ないんですよ。


 ――高耶さん


<続く>


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