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   サイト一周年記念

煙草  −3−

 ん?
 どした?
 ――ああ、これか。
 初めて見たって?
 ――そりゃ、おめぇの前でなんか吸わねーもん。

 なんだよ。別にいいじゃねーか。
 吸おうが。吸わまいが。
 それともなにか。
 アイツみたいなこと言うんじゃねーだろうな?

 言えねーよなぁ。高耶くん。

 ん? なんだよ、その手は。タバコ?
 はいよ。
 なにこっち見てんだよ……。鬱陶ーしい。
 誰かじゃあるまいし、止めねーよ。
 吸いたきゃ、吸やいーんだよ!
 ま、女にモテたきゃ、吸わないに限るがね。
 まー、高耶くんにはーアイツがいるから関係ないかもな〜。

 わー! ちょっと待て! 景虎ぁ!
 たんま、たんま! それはナシだ、ナシ!
 冗談だって! 冗談!! 本気にすんな!
(ったく、冗談の通じない奴……)
 で、何? 俺に用があったんだろ?


 …………。


 ――……バカ虎。
 んなの覚えてるわきゃねーだろ!
 俺ら何年生きてると思ってんだ!? ああ?
 んなの自分の記憶取り戻してから出直してこい!!
 じゃ、なんで吸うかって?
 ――んなの決まってんだろがっ!

 吸いたいから、吸うに決まってんだろ。――バカ虎ッ!


<続く>


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