※ このページから発生した不利益に関して管理人は一切責任を持ちません。 ※ 美術館・博物館、旅先とは一切無関係です。 ※ たつみの主観が反映されています。 |
二度とない旅2003年11月6日−11月9日
兵庫県加古川、姫路周辺及び京都 目的: この旅の目的は私が所属している某大学の某サークルにおける秋の奈良を堪能しようという、毎年恒例奈良国立博物館にて開催される正倉院展に合わせ企画されたツアーにおいて、色々な事情から一日早く旅立った私の旅行記である。したがって、この旅の最終目的はサークルよしみの仲の良い仲間たちと合流することである。(まさかだけど同じサークル出身者、現役の人……お願いだから私の素性をばらさないでね……!!) しかして、この旅の真の目的は私の煩悩を解消する旅であり、国宝五重塔が目的の旅であった。つまり、山口県の瑠璃光寺へと行きたかったのだが、深夜バスの発射時刻に間に合わないことが判明し、敢えなく断念。大人しく距離的に近い兵庫県にすることにした。けれど、その実態はまさしく強行突破の旅であり、当初の計画より過酷であった。 旅行計画: 前日 夜行バスにて目的地へ 1日目 兵庫県jr加古川駅よりスタート 鶴林寺 → 浄土寺 → 一乗寺 → 姫路城 → 好古園 → 千姫天満宮 → 京都・青蓮院 → ビジネスホテル(新大阪)
2日目 京都よりスタート二条城 → 京都御所 → 清水寺 → 八坂の塔 → 奈良(仲間たちと合流)
3日目 帰途につく。直行で朝一に帰る。
2003/11/16
the chance of tatsumi's tour in kyoto and himeji and its outskirts |
※ このページから発生した不利益に関して管理人は一切責任を持ちません。 ※ 美術館・博物館、旅先とは一切無関係です。 ※ たつみの主観が反映されています。 |
巡礼地編(見学地感想)2日間で計11カ所
兵庫県加古川、姫路周辺及び京都 ※ クリックすると飛びます
※ *をクッリクするとリストに戻ります
凄い旅だった。どのように凄いかと言うことは他で記すことにして、巡礼地について総括したい。なんだか紅葉が始まっているようで全く始まっていない事態には少々へこんだけど、全体としては本当に良かったのではないかと思う。浄土寺しかり一乗寺、姫路城、なんだかんだと鶴林寺も良かった。 でも、観光客のマナーの悪さにはほとほと呆れた。清水寺自体は最高だったんだけど、本堂内で、携帯電話で話すバカがッ!! ここをどこだと思ってんだよ! ここは本堂そして内陣だ。信仰が寺の人にとっては、そして、信じる人にとってはここは掛け替えのない場所なんだ!(別に私が信じてるってわけでもありませんので(汗))寺であってここは単なる観光地じゃない。そこのところを分かっていない人が多いらしい。挙げ句に蝋燭を立てる願掛け場所が堂内にあるのだけど、火を点けて持ち歩くお馬鹿さんまでいる。火事になったらどうするんだよ……!! そして、やはり最も忘れられない部類に入るのが二条城のあの拝観料。もう二度と行くまい。あれはぼったくりだ……。 でも、本当に全体として選んだポイントは二条城以外は間違っていなかったと思う。 参考資料: ・お寺でもらえる由緒書き ・観光場所でもらえるパンフレット ・アイじゃぱん‥‥42倉敷・尾道・広島(jtb) ・ひとりあるきの京都(JTB)
2003/11/16
The chance of Tatsumi's tour in Kyoto and Himeji and its outskirts |
※ このページから発生した不利益に関して管理人は一切責任を持ちません。 ※ 美術館・博物館、旅先とは一切無関係です。 ※ たつみの主観が反映されています。 |
タイムトライアル(旅の道中記)兵庫県加古川、姫路周辺及び京都
はじめに: この三泊三日(車内一泊)の旅は最初から無謀な旅であることを断っておく。計画を立てていた時点でたつみ本人無理だとさじを投げかけた。それでもなんとかなったのは珍しく綿密な計画(←どこがやねん(爆))立てたことにあるのだろう。時刻表と地元の人々の協力があってこそ成し遂げられた道中でありました。ここにおいては時間に追われながらも任務(?)遂行にあたってのその時の状況を交えて今回の旅を振り返るとする。 旅行計画: 勿論、タイムトライアルと言うだけあって、メインは初日で、そして、無謀な計画はこの点だけに尽きる。でも、小話がありそうなので全日程をここに記しておく。これを読む際に参考になるといいんだけど……。
さて、寝る暇を惜しんで計画も練るに練りまくって、あとは天命を待つのみ。計画に穴さえ空いていなければ、成功するはずだろう。 ※ 前日 ※ 山口県を断念したのは、この日、ゼミが遅い時間に入っていたために出発時間に間に合わなかったからだ。しかし、神戸行きのバスに乗るに至っても無事に余裕を持って乗れた訳ではない(汗)。実はぎりぎりで東京駅を一人走りまくっていました。そして、なんとか乗り込んだ私は微妙に眠れないながら、きつい深夜バスへの睡眠をとることにした。今思えば、このときから不吉な予感はしていたのかもしれない。 ※ 1日目 ※ 神戸に7:30に到着予定だったが、なんと7:20に到着した。予定時刻より遅いことは予定していても、早いことは予想していなかった私は嬉々として、jrの乗り場へと向かった。実際、予定していた山陽本線の姫路行き新快速の一本前の快速に乗ることができ、その上、加古川に着くと早く到着したお陰で鶴林寺には、徒歩ではなくバスで行くことができた。なんとさい先の良いスタートだろうか!! と前途明るくバスに乗り込み、8:20には鶴林寺へと到着できました。 まだ、この頃、私は旅の重大な計画ミスを犯していることに気付いてはいなかったのだ。 次に乗る電車は9:24加古川駅発であると思いこんでいる私はのんきに拝観して、これまた、偶然にも9:00発の加古バスがあり、余裕綽々で駅に戻った。計画ではここは全て歩かないとならないと思っていたので、なんてラッキーな♪と思っていた。だが、しかし、予定通り進んでいるように見えていただけで、その実態はそうではなかった……(遠い目) 9:24発加古川線厄神駅行きの電車に乗り込んだ。26分もすれば、経由地点の粟生駅に到着する。何の心配もすることなく、電車に揺られていると、約15分後、 「終点〜、厄神です〜」 「……。え?」 まだ、粟生には着いてません。それなのに終点? え? え? え? 「あ、あの、粟生に行きたいんですけど……」 と切符を見せつつ車掌さんに尋ねてみると、 「えー……、粟生ならあと約1時間待ってもらわないと……」 気の毒そうにこちらを見ている車掌さんの顔がきょとんとしている私の瞳に映る。 「……」 何がなんだか分からない私……。 ともかくこのままでは営業妨害になってしまうので、生返事もそこそこに降りたってみることにした。 しどろもどろに日差しが暑い晴れた日であった。 「えーと、今、ここにいて待ってもらうしかないねー……」 「……」 電車内の車掌さんと同じ質問を今度は駅員さんにしてみると返ってくる答えは同じであった。 一体これはどういうことだ? その疑問は簡単なことであった。↓の今回の経路図を見れば一目瞭然だろう。 「厄神」は「粟生」の手前に存在して、粟生に行くことはなかったのだ。因みに粟生に行く西脇市行きの電車は1時間に一本である。 あれやこれやと他の交通機関を尋ねてみるも、打開策は見つからず、こんな何もない駅に1時間も待つ羽目になった私に駅員さんの好意から一縷の希望をと、バスを探そうとする私の途中下車を認めてくれた。しかし、結果は同じで大人しく1時間後の電車を待つしかなかった。 と、まぁ、このように計画は見事にご破算となり、途方に暮れることとなった。でも、途方に暮れている暇はない。なぜなら、この計画、特に一乗寺へのバスを一本逃すと、山の中で二時間もバス待ちをしなければならないのだ。はっきり言ってそれはつらい。最終的に姫路城に着くのが、16:00になってしまうなんてあり得ない!! とすぐさま予定の練り直しを余儀なくされた。 ともかく、ここで越えなければならないハードルは一つ12:08発北条鉄道の北条町行きに乗らねばならない。無理矢理の計画修正。しかし、それをしなければ、本当の計画崩壊である。切羽詰まったタイムトライアルはこうして始まった(笑) 不幸中の幸いというかなんというか、浄土寺での拝観時間は約1時間半近く余裕をみていたことが幸いした。当初は浄土寺から再び小野駅に戻る予定ではあったが、その乗り換えはすっ飛ばして、タクシーで直接粟生駅に行けば、拝観時間を確保でき且つデッドライン12:08に間に合うのでは!! 11:06に小野駅に着いた私はタクシー乗り場へと急いだ。 そこで、待ち受けていたのは老人であって、タクシーではない。 チッ 「タクシーは来ないんですか?」 逸る心を抑えて、老人に聞いた。 「来ねぇんだよ。いくら待っても」 ブツブツと文句を言う老人。 チッ 「タクシー会社に電話しましたか?」 「電話? あんた、電話持ってるかい?」 「……」 このじじぃ!! とぶち切れそうな気持ちを抑えて、適当にそこらの看板に書かれているタクシーの番号をもどかしくも叩く。その最中、またも不幸中の幸いと一台のタクシーがやってきた!! 「すみません。タクシーを一台回してくれますか?」 待っている順番として老人が先なのは仕方ない。だってそれは順番だから(泣)でも、だから、運転手にそう告げると、無線機で連絡を取ってくれ、 「今、一台も空きがないから、俺が戻ってこようか」 「……」 おーい……、私は急いでいるのになーと心で泣きつつ、そのタクシーを見送った。無情にも時間は過ぎ去っていく。それから、すぐさま先程のタクシー会社以外に電話をかけてみる。すると、そのオペレーターとの会話中にタクシーはやってきた。間が悪いというか何というか、とにかく浄土寺へと向かうことはできた……! 「すみません。浄土寺から粟生と小野どれくらい料金変わりますかね?」 「うーん。大体300円ぐらいかね」 よし乗った。大体、粟生−小野間の料金は200円ぐらいだったので、タクシーで送ってもらってもさほど料金に差はない。ニュー計画を遂行することにした。 「11:50にまた浄土寺に来てくれませんか?」 地方でのタクシーとは大体、呼び出さねば捕まらないのが常識なので、このタクシーを逃す手はない。勿論、相手もこのおいしい客を逃すはずがない。初めは呼び出してくれと言っていた運転手もそのうち折れたv。そして、浄土寺の境内前に待っていてくれると交渉成立。 私は拝観のために走った!! 「はう……」 境内内入るもどこが受付なのか分からない。時間は刻一刻と過ぎ去っていく。 こんな時には電話でしょう。 「もしもし……。今、御寺に到着しまして境内にいるのですが、どちらにお伺いすれば拝観できるのでしょうか」 「境内にいるんですか!?」 向こうは驚いているようである。別に入ってはいけないと言うわけではなく、受付場所を通り過ぎていることに驚いているようであった。 「はい……」 「では、境内を降りて下に寺院がありますから……」 寺院なんてあったのか!? と驚きつつ指示に従って、走って向かった。 なるほど、急いで走っていて気付かなかったが、t字路のところに「拝観」についての看板があった。急がば回れとはこのことであった。こうして、短い時間ながらも拝観ができた! ドキドキ……ドキドキ…… 何をドキドキしているかって? それは…… タクシーの料金が大台の2000円に乗りそうだ。2000円以内で粟生に運転手から着くと聞いていた私は気が気ではない。どうしても料金メーターに目がいってしまう私。そうして、2000円の大台に乗る直前、運転手さんはメーターを止めてくれました。 ありがとう……! 運転手さん。いかにも貧乏学生なのは良く分かったでしょうことに。本当にありがとう! なむなむ……。 と、まぁそんなこんなで12:00には粟生に着きました。余裕で粟生に到着した私が思ったことは、 「乗り換え地点のはずなのに……小野よりさびれている……?」 だって曲がりなりにも粟生は三つの路線が交わる駅なのに木造のような駅の外観、小野は1時間に一本しか止まらないけど、鉄筋コンクリートで二回に塾などが入っていてどちらかというと生活感のあり、ほんの少ーし発展した模様だった。 そして、一抹の不安を抱えつつ、北条鉄道に乗り込んだ。 そうして、到着した法華口駅。 「おーい……」 そこは無人駅だった。 地図もなければ何もない。駅の改札内には何台もの自転車。ここで乗る人の自転車だろう。外はのどかな田園風景。 バス停らしきものさえ見あたらない。 乗り換え時間約10分。その間にバス停を見つけなければ、またも大変なことになる。 「……」 背に腹は代えられない。 「すみませーん、ここら辺にバス停はありますか?」 「バス停……」 おいおい…… 地元の人が考え込んでしまっている。 この地域は一体どうなっているんだ? バス停は駅から少し迂回して踏切をわたって歩いた先にあった。話しかけた地元の人がなんとか知っていて本当に助かった。もしもその地元の人に会わなければ今頃どうなっていたか。……考えたくもない事態に陥っていただろう。こういうのって運がいいっていうのかな。 またも乗り継ぎに成功した私は一乗寺に向かってバスにいた。バスの中は私を含めて三人。ともかく何かあって乗り過ごすなどは勘弁してほしいので、バスの運転手の隣に座った。 『次は法華山口〜』 ぴーんぽーん 降りる気満々でボタンを押してみた。一乗寺の山号は法華山で、 「一乗寺に行くの?」 運転手が聞いた。 「はい」 「一乗寺って駅があるよ」 「え、あるんですか!?」 ちょっとした沈黙。 「……あの取り消してください。そこで降ります」 危ないところだった……。本当に危ないところだった。のどかな田園風景の中、停留所を一つ二つ越えて三つ、四つ……。とうとうくねくねと曲がって、山の中へ。あそこで降りていたら、どれだけ歩くことになっていたか。考えただけでゾッとする!! まったくもって運転手さんありがとう! 一乗寺に無事に降りたった。計画は順調だ。あとは1時間後、ここに来るバスに乗れば山は越える♪ もう、これ以上大変な目に遭うとは思ってもよらず、この跡、一乗寺、姫路城と楽しみ、夜を迎えることとなった。 「嘘でしょう……」 だって、姫路から京都ってこんなにかかるの? というのは綿密な計画を立てていた私もそれ以降の予定はいつもの気性通り「どうにかなるさ」の精神により、19:00頃までその場にいた。 「この分では京都のライトアップに間に合わない!!」 と言うわけで、新幹線で京都に出ることも考えたが、新快速という普通乗車で向かう電車とさほど変わらない。私は新快速に乗って京都へと向かった。 そして、友達の助言どおり、この時点で青蓮院に行くことに決めた。私は電車の中で天命を待つのみであった。 21:30 それがタイムリミットである。青蓮院の受付時間である。 「……」 わたしは四条河原のにぎやかな繁華街を見つめていた。いっこうにバスは進まない。 時間は刻一刻と過ぎ去っていく。 天命を待つのみっていっても、気が気でないのは仕方ないことで苛ついていた。 それでもなんとか21:30前にバスは目的の停留場に着いた。そして、降りた途端に駆けた!! 青蓮院に向かって駆けた。高級そうな料亭が並ぶ薄暗い道の中、私は走った! 「……。一体……」 21:30になった。どうすればいい? どこに青蓮院がある? こんな時には……。 「もしもし、私はそちらの夜間拝観に行こうとしているのですが、道に迷っていて……。21:40には着けると思うんですが……」 「えー、そうですか。何名様ですか?」 「一人です!」 「わかりました。お待ちしています」 おっし!! これで中に入れることは確保した!! あとは目的地まで走るのみ!! 私はまたも駆けだした!! だが、しかし、単純に反対方向に向かったと思っていた私の考えは甘かった。 なんと、停留所を越えて、反対に走っても着かない。嫌な予感に私は車に乗ろうとしている地元民に尋ねたが、知らなかった。得てして観光と生活が密着した都市では良くあることだ。すぐさま、近くの銭湯に入って番頭のおばさんに聞くと……。 「停留所から十字路に出て……」 え? つまり、目的の停留所に着く前に十字路をバスは左に曲がった。その十字路を右に行くと到着すると言うことだ。 「えー!?」と声を上げたくなるのを抑えて、ともかく、挨拶そこそこに走った。 時間は刻一刻と過ぎ去っていく。 本当に本当に走った。リュックの金具は壊れて、リュックの肩紐が落ちる。それでも走った。待っていてくれるお寺のために、ここまで来た意地のために。 そうして、秋なのに汗だくの私はお寺へと到着した。 こうして、私のタイムトライアルな一日の日程は無事(?)終了した。 言わずもがな、青蓮院は実際紅葉が始まっていれば美しかったに違いない。その感想は「巡礼地感想」にて書いている。 ※ 2日目 ※ 初日が上記した通りであったので、2日目はそれほど述べることもないし、交通機関について一言もの申すみたいなこともない。ただ、一ついうなれば、初日にあれだけ山と城と迷子で登る、走るを繰り返し、次の日には筋肉痛になっていた。その次の日も広すぎる二条城を歩き回り天守閣跡を登り、それ以上に広い京都御所を歩き回り、清水寺に向かうために清水坂を上って、境内をまた登り(汗)、最後に八坂の塔を登っていた……。 実際、こんな体力勝負な日程にする気はなかったのだけど、清水寺が坂の上にあるなんて忘れていた私である。 その日の夜は、合流した仲間たちと飲んで騒いでの酒盛りをして、朝を迎えました。 ※ 三日目 ※ てんやわんやんの大騒ぎも終わり、朝一で選挙のバイトに向かわなければならない。名残惜しくも、戻らねばならない。 「……」 荷物はきっちり詰めた。忘れ物はないはず。しかし、忘れ物大王な私はなにか忘れている気がする。でも、時間が迫っている私は、 「何か忘れてたら、明日大学に持ってきて♪」 と仲間たちに言い残し、近鉄奈良線に乗り込み、京都へ帰途についた。するとメールが……。 案の定(笑) 『れいさん、漬け物忘れてますよ!』 「……」 そういえば……。昨日清水坂で買った漬け物。……。そういえば、ない……。 うう、やはり忘れた……。 というところで、終わりにしたい。なんだかんだと凄まじい旅だった。 こんな旅もう二度とないだろう。 ちなみに選挙バイトはもう寝そうで寝そうで本当に危うかったです(爆)
2003/11/16
The chance of Tatsumi's tour in Kyoto and Himeji and its outskirts |
※ このページから発生した不利益に関して管理人は一切責任を持ちません。 ※ 美術館・博物館、旅先とは一切無関係です。 ※ たつみの主観が反映されています。 |