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母と安旅

2003年12月5日−12月7日
 京都

目的:

 母が京都の紅葉を見たい!! と言ったのがことの発端。安い旅行でいいのか?と聞いたら良いという母。冗談半分のお話から、本気で行くのか!? ということになるまでは非常に早かった。
 お陰で強行日程、お宿と交通の手配わずか一週間程度で行った。まー、時期が時期だったからそれほど大変ではなかったけど、スポンサーがいるということで多少の贅沢もしたいという野望がメラメラと(苦笑)

旅行計画:

 1日目 昼のバスにて夕方京都入り
    高台寺
 2日目 母の希望と名所巡り
    神護寺 → 西明寺 → 高山寺 → 龍安寺 → 金閣寺 →
 銀閣寺 → 圓徳院 → 高台寺「掌美術館」 → 清水寺
 3日目 京都・洛南を巡って帰途につく
    平等院 → 萬福寺

実行:

 実質二日間で計12カ所のお寺を京都・北と南と極端に回ることになった。一人旅ならいざ知らず、母を連れてこの計画は無謀かと自分自身考えていたが……実際……は――。

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 1日目
 初めてバスでは夜行ではなく昼特急で行きました。夜のほうが格安でチケット取りにくいけど、昼はちょっと高めでチケット取りやすい。これってどうよ? 普通、乗らないほうが安くなるのでは?
 そうして、バスで着いた休憩所は浜名湖実は通りすぎるだけ通り過ぎて、一度もそこに降り立ったことはありませんでした。あくまで目的地は京都だけど、目新しくて"浜名湖いいね〜"という感じでしたね。

1. 高台寺(こうだいじ)
 高台院(秀吉の妻・ねね)が創建した寺。建築物ほぼ重文、庭園は名勝。
    → という訳で京都上陸後、最初に向かいました。何故かって? 勿論、秋の特別拝観ライトアップがやっているのがここと清水寺だから♪ 目的は紅葉!!なんですよね……。しかし、いつもの年以上に紅葉は良くなかった京都(一ヶ月前についてはこちらを参照)。案の定、終わっているのか、いないのか良く分かりませんでした。
     母と二人、去年より色が悪いと残念ながら、宿へと向かうのでした。

 2日目
 何を血迷ったか、この日だけに回った箇所は9カ所!?←バカです。
 どう考えても昼食をとる時間がありません。あー全く……加えて銀閣寺から本当は南禅寺もしくは永観堂に行こうとしていたのです……。だって母にまともな紅葉がある場所に連れて行ってあげたかったんだもん……。敢えなく挫折しましたが……。
 夜は高台寺の圓徳院と掌美術館に隣接する茶寮都路里にて抹茶をいただき、清水寺に行く途中に夕食を初めて京都にて湯豆腐をいただきました!!絶対スポンサーいなきゃ無理ッ!!(泣)
2. 神護寺(じんごじ)
 本尊薬師如来座像、五大虚空蔵菩薩など国宝〜。その他多数国宝と重要文化財があり、かわらけ投げが有名。紅葉の名所。
    → 母の希望の一つがこのお寺!! 紅葉終わってるよ、と助言しても行ってみたいと言われたら、行くしかないじゃないですか。行きましたよ。あの長いだらだらとした坂降って登って。きっちり紅葉なんて何一つ終わっていて(一ヶ月前に終了したらしいですby茶屋のおばちゃん)
     でも、まー貞観彫刻の一品である本尊もいつもながら良かったし、なによりカワラケ投げられたから良かったかな。
     ちなみに虚空蔵菩薩は要お寺に連絡しなければ、拝観できません。それも研究会か何かの申し込みでないとその扉は開かないはず(だと思った)。ちなみにすごく良いですよ!!
3. 西明寺(さいみょうじ)
 神護寺の別院で独立、五代将軍徳川綱吉の生母桂昌院の縁の寺。本尊釈迦如来、千手観音など重文。
    → 初めて行きました〜♪ 一回の拝観に案内人が付くという徹底ぶり! そして、何より雰囲気がある! 本尊の釈迦如来は「清涼寺式」(天平時代に流行ったらしい。たつみ京都については本当に何事にも無知です)で、運慶の作らしい。運慶の作っていうのは「伝」ですが、モノは宜しいのでグーです! 拝観料に見合っています。そんなことを言うということは……。
4. 高山寺(こうざんじ)
 国宝・鳥獣人物戯画で有名ですな。あと、石水院(建築)国宝。 
    → ……。ぼったくり
     旅コラム書いてこの言葉が消える時は来るのだろうか……? 入山料を取るところまではいい。だからって国宝の建築物の中に入るのに、またも拝観料を取るってどういうことよ!? あの料金はいただけないわ!! 加えて中には鳥獣人物戯画のレプリカだって! ありえん……ッ。
5. 龍安寺(りょうあんじ)
 まか不思議な石の配置で有名な、名勝の石庭。
    → 初冬だというのに、相も変わらず紅葉を目指して訪れました。今年の紅葉は、本当にだらだらと煮えたぎることなく終わった?(終わってない?)ような状況で北の山を下りてみればなんとかという感じ。修学旅行、私はどこが良いのか全く分からず、非常に退屈したのが懐かしい。でも、15個の石がどうしても一個見えない配置を確かめつつ、縁側で本を開き食事場所を探す私(爆)
6. 金閣寺(きんかくじ)
 言わずもがな、鹿苑寺。足利義満の創建。池泉回遊式庭園で名勝。
    → この名前を聞いたことがない中学生はいないはず。実はあれだけ京都と奈良を行っていて、私これが初めての対面でした。写真なんかとはちがって、ナマの迫力といったら凄いもんです。本気で圧倒されました。どうして日本人ってこう成金趣味なんだろう……? と考えつつ、母は金閣をバックに私を写真に撮ってました。うわーぉ。
     一品ですな〜
     とにかく広い境内では、いっぱいモノが売っていて、甘納豆などの即売がされていました。でもその様々な甘納豆の試食の中で唯一それが許されていない栗!! 迷うことなく、私は栗のためにお金をはたいておりました!! 大きな栗を選んでくれてありがとう!!
7. 銀閣寺(ぎんかくじ)
 これも言わずもがな、慈照寺。足利義政の創建。銀閣・東求堂国宝。
    → 私・「これが銀閣だよ」
    母・「……(一瞬の沈黙まじまじと眺め)。うそ〜!
     断言されても……めっちゃこっちが不安になっちゃうじゃないか。そりゃー金閣に比べたら素晴らしいほど、古びてるけどさ……(実際金閣は再建でこっちのが古い)その反応あまりに素直すぎて、笑うしかないです♪
     その反応をいただけただけで、連れてきた甲斐があったもの。
     そして、特別拝観はあまりにも割高なので、母を東求堂にやり、本堂の縁側に座って待った。東求堂からの庭園は遙かに庭を歩いてみるより美しい! それを知っているから料金が高いと渋る母に強く薦めた。満足な母が見られて嬉しい♪ まー、私は一度見たことがあるからね。ぼーとしていました。
8. 圓徳院(えんとくいん)
  高台院(秀吉の妻・ねね)の京都の住まい。
    → 高台寺の道挟んだ隣にある。ライトアップというと高台寺と一緒にチケットが買えるお寺。勿論、見所は庭かな。高台寺より紅葉がきれいだったかもしれない。というよりライトアップの仕方なのかな……?
9. 掌美術館(しょうびじゅつかん)
 高台寺掌美術が正式名称。よって、高台寺と圓徳院のねね縁の寺宝が飾られる。
    → もう、何が飾ってあったか、完璧に忘れた(笑)なにせこれ書いている日にちが……あわわわ。
10. 清水寺(きよみずでら)
 こちらを参照。
    → 一ヶ月前以上に凄い行列。最近tdlでも見られないほどの行列だったりする。もっとゆっくり見たかったけど、時間切れ。ライトアップを静かに見つつ、三年坂を駆け下りていました。でも、なにより時間を食ったのは、西村公朝展でした。先日亡くなられたとのこと。西村公朝と言えば、仏像会の権威、仏師で博物館の館長(たしかそうだったと思ふ)など、我がサークルでは一度は目を通す書物の図書。もう新たな書物が産まれないと言うのは寂しいモノですね。

 3日目
 最終日はお寺を二カ所。そして、何故に南を選んだかと申せば紅葉まだある!?かもという考えで……←バカです。
 でも、寒かった……。本気で寒かった。初冬というのは本当なんだな。と実感しつつ、母ではなくがノックアウトされて帰ること決定に。まったく本当に寒かった。

11. 平等院(びょうどういん)
 藤原頼通により創建。鳳凰堂、鳳凰一対、阿弥陀如来、雲中供養菩薩など多数国宝。
    → ……。ぼったくり
     これもぼったくり率高いよ……。中に入るのに拝観料、鳳凰堂入るのに拝観料! ああ、痛い痛い、前に来たときは、鳳凰堂に入るのに拝観料取らなかったよ。ミュージアムができたと同時に区分けされたようだけど、鳳凰堂見られてこその平等院だろ!? なにか間違ってる。
12. 萬福寺(まんぷくじ)
 主要建築重文、新撰組縁の寺。 
    → 平等院近辺で……他に? と探したのがこのお寺。ガイドブックに三つ星があったから来てみたもののどうも私の興味にそぐわなかった。だって、古い建築物でもなければ、興味の引く仏像もないし。あげく寒さに打ちひしがれて帰ろうと言い出したのは私だ。
     母はやっぱり偉大だ。

旅全体の感想
 まーこんな訳で、母との安旅もつつがなく終了しました。金銭面を気にしなくて良いというのは、本当に楽ででいい〜♪
それでいて、楽しいのだから本当に良かった。
 お宿では大学の友人に出会ってしまったりと案外に楽しいハプニングあったり充実した旅だったと思う。

 

参考資料:

 ・お寺でもらえる由緒書き ・観光場所でもらえるパンフレット
 ・ひとりあるきの京都(jtb)

2004/3/20
The chance of Tatsumi's tour with my mother in Kyoto

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