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空のごとく海のごとく
座談会♪ 物語終了後 セレス(セ):「皆様、お疲れ様でした〜」 バルバ(バ):「ま、なんだかんだ終わって良かったんじゃねーの」 サリ(サ):「全くたいした茶番劇に付き合わされたものだな」 ジルクード(ジ):「……(……頷きながらバルバを睨み付けている)」 サ:「船(空賊船)は壊されるし、天空石も手に入らないし、報酬として足りないぐらいだ」 バ:「何言ってんだよ!!言われたとおりグレードアップしてやったし、叔父貴の財産丸ごとやったのに、まだ文句あんのか!?」 ジ:「文句あるに決まってんじゃないか。あれっぽっちで……」 バ:「ダッチ!!」 サ:「ま、名実ともに覇者になったんだ。祝いの粗品をくれてもいいじゃないか」 バ:「――。深海石のことか……」 サ:「(ニヤリと笑んで)ご明答」 バ:「ばッ!! やるわけにはいかねえよ。これは俺とセレスの――……」 ジ:「何だって!?」 セ:「……(顔が真っ赤)」 バ:「何でもいいじゃないか。ま、これはやれねーな(勝ち誇った口調で)」 サ:「(至極冷静に)セレスティと何かあったのか?」 バ:「まぁな(自慢げに)」 ジ:「!!!!」 サ:「ジル、諦めろ」 ジ:「サリ様!!」 バ:「おまえ、そういうところ容赦ないのな〜」 サ:「ふん。他人の情事を見て楽しむ趣味はない」 ジ:「サリ様……」 セ:「マ、マグネットさん遅いですね〜(慌てて話題を変える)」 バ:「え? マグネット? 来なくていいよ、あいつ。うるさいのもれなくついてくるし」 セ:「で、でも……」 ジ:「そういや、ウィリーはどうした?」 サ:「あの人形の坊や――……?」 一同:「…………」一斉にサリを見る。 一同から人のこと言えるのかという視線を浴びて――……。 サ:「(艶やかな満面の笑みで)どうした? 私の顔に何かついているか?」 バ:「話戻そっか(付き合ってられん) ウィリーは茶菓子買いに行った。座談会ってのにこの机何もねーだろ」 セ:「ま!! 私ったら(慌てて立ち上がる)」 バ:「いいの。セレスはここにいれば」 サ:「ふむ。ということはあとはマグネットだけか」 バン……!! ウィリーが勢いよく飛び込んできて扉を背中越しに抑える。 ジ:「どうした?」 ウィリアム(ウィ):「バルバ様!! 逃げてください!!」 サ:「猛獣にでも追われたか」 セレスはウィリアムから茶菓子を受け取る(ちなみにどら焼き) バ:「たぶん、それよりも達悪いぜ(気にもとめずどら焼きを頬張る)」 サ:「?」 バ:「おまえってこういう時だけ鈍いのなー。ウィリー、別に構わないからそこどけ。命にかかわるから」 ウィ:「…………」 退くと同時に…… ドキューン――……、ドスッ 不可解な音とともに扉の板から小さな穴を開け弾丸と刃物が突き出した。 バ意外:「…………」 キキィィと扉が開く。 バ:「やっと着いたか。マグ(無邪気に微笑みかける)」 ボロボロな姿のマグネリオとダレス。その手にはそれぞれ拳銃と刀が握られている。 マグネット(マ):「…………」 バ:「(にっこりと)ああ。叔父貴もお戻りになられましたか。煤だらけでその恰好はどうなされたのですか。 マグネットも――……」 マ&ダレス(ダ):「お・ま・え・がぁああ 言・う・かぁぁああああ!!!!」 発砲&袈裟切り バ:「よっと(勿論見事回避)」 マ&ダ「…………ッ」 乱れる銃弾の嵐と縦横無尽の白刃をかわしながら――…… バ:「興奮すると血圧上がりますよ」 マ&ダ:「問答無用!!」 バ:「…………(やっぱ親戚なんだなぁ)」 その他一同は遠巻きでその場外乱闘を見ている。 ジ:「バカか(皮肉たっぷりに)」 サ:「自業自得だな。セレスティ、さぁあっちに行ってお茶会でもしようか」 セ:「え? え、でも――……」 ジ:「いいんだよ。ほっとけ、ほっとけ。俺たちは向こうで――……ッ」 ジルの首になにか巻き付いた。 バ:「そうはいかねぇ……、おまえも道連れだ!!」 ジ:「バ、バルバ!?」 あっという間にジルクードは乱闘に巻き込まれるのであった。 サ:「さぁ、セレスティ。我々は隣の部屋でお茶でも飲もうか」 セ:「え……、でも良いんですか……?」 サ:「仕方ない。こうなってしまっては巻き込まれたくないだろう」 ウィ:「ここにお茶菓子もあることですし」 セ&サ:「…………(ウィリアムはてっきり乱闘の中にいると思っていた)」 ウィ:「どうかなされましたか?」 サ:「おまえは主人を助けなくていいのか?(そもそものこの物語の元凶は――……)」 ウィ:「今私に出来ることはありませんから(まじまじと乱闘の光景をみて)」 ウィリアムは嬉しそうに ウィ:「それに私の不始末の責任はバルバ様の責任ですから」 セ&サ:「…………」 セレスとサリがこの物語で一番最強なのはウィリアムではないかと思うのは至極当然のことであった。 ――座談会(=乱闘)終了後 セレスに膝枕されるバルバの顔には冷たい濡れタオルがのかっていた。 バ:「ったく。叔父貴もマグネットも手加減てもん知らないんだから……」 セ:「でも、無事で良かったです(あんどの表情を浮かべる)」 バ:「…………。まぁ、な」 やんわりとした空気――。 バ:「……セレスがいるから良しとしますか(セレスの頬に触れる)」 セ:「!!(甘い言葉に真っ赤)」 バ:「(見つめ合ったまま一言)お腹空いたな……」 せ:「――――(思考回路停止中。しばらくお待ちを)」 構わずバルバは立ち上がる。 バ:「おーい。マグネットー。夕食に行くぞー。降りてこーい。もう気が済んだだろー? 叔父貴も一緒に行きますかー? 今日が最後の豪華ディナーになるかもしれませんよー」 セ:「…………(性懲りもないバルバに唖然としている)」 バ:「(くるりと振り向いて)一緒に食べに行くだろ?」 バルバはいたずらに笑った。 座談会終了♪ |
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